春に向け、今年はクレマチスを育ててみよう!、と、
考えている方が、たくさんいればいいな〜、と思っています。
春からの園芸の中に、クレマチスも入れてもらえることを願いながら、
日々、生産、育種の仕事をしています。
さて、そこで、クレマチスの苗を買ってからの、鉢植えのやり方の説明です。
上の写真のようなイメージを目指して。
ちなみに、写真の品種、‘マダム・ジュリア・コレボン’は、
赤花クレマチスの名花で、鉢植えでも庭植えでも育てやすく、
初心者にもめちゃくちゃオススメです。
暑さ、寒さに強く、小ぶりな花をたくさん咲かせます。
枝をどこで切っても大丈夫なので、まぁ、楽ですよ。
間違って、切っちゃった、となっても、その後に新しい枝が伸び、
ちゃんと咲きます。
万能品種とは、このことですね。
さて、鉢植えのやり方ですが、実際のやり方の前に、
これが本当に大事。
そして、苗購入後は、買ったままの鉢で育てず、
必ずその鉢より大きいサイズの鉢に植え替えてください!!
初めての人に多いのが、買った時に苗が植え付けられている鉢で、
そのままずっと育てるものだと思っているパターンです。
必ず植え替えましょう。
では、必要なもの、
鉢(できれば深めの鉢)、培養土、肥料(元肥)、活性液(活力剤)、
支柱(オベリスクなど)
植え替えの時期は、
真夏と真冬以外(人もうだるような真夏や、地面が凍るほどの真冬は避けます)
秋植えもオススメです!
それでは、いよいよ、鉢植えの流れ、
① 苗よりも1〜2回り大きな鉢を用意します。
クレマチスは直根性のため、深鉢をオススメします。
例:4.5号苗(及川フラグリーンの販売苗)→7~8号サイズの鉢
5号苗→8~9号サイズの鉢
↓
② 植え替え前に、苗を活性液「バイオゴールド バイタル」の希釈液に
30~60分浸すと、根痛みの回復や、発根促進の効果を期待できます。
これが効きます。ぜひやってほしいほどオススメ!!
なお、この作業を行う場合は、根鉢をくずし、
できるだけ土を除去してから浸してください。
↓
③ 元肥を混ぜた培養土を鉢の底に入れます。
↓
④ 苗の根鉢を軽くほぐして、丁寧に植えます。
この時、枝の地際1節を埋めるように、深植えするのがポイントです。
根の数が増えやすくなったり、株元から立ち上がる枝の数が増えやすく
なったりします。
↓
⑤ 土と鉢の縁の間に、2-3cmくらい余裕を持たせ、ウォータースペースと
します。水やりの時に、このスペースに水が溜まります。
鉢の縁ギリギリまで土を入れないように注意してください。
↓
⑥ 鉢の大きさに応じた、支柱やオベリスクなどを取り付けます。
なお、使う資材に迷ったら、及川フラグリーンで販売の
「竹支柱(め竹)」がオススメです!!
なお、適切なサイズの資材を選ぶと、枝の伸びていくスペースを十分に
確保でき、誘引が楽になります。鉢植えに使用する資材の目安は、
高さ70〜100cmくらいの支柱やオベリスクなどになります。
↓
⑦ 最後に、鉢底から滴り落ちるほど、水をたっぷり与えます。
●用土について
市販の培養土で大丈夫です。ただし、土はその後の生育を決める大事なもの
なので、価格だけでは決めず信頼できるしっかりしたものを使いましょう。
自分で配合する場合は、
赤玉土(小〜中粒):鹿沼土(小〜中粒):完熟腐葉土=4:3:3を、
基本にしてください。なお、使う土に迷ったら、
及川フラグリーンのオリジナルの
「クレマチス・ナーセリーの専用培養土」がオススメです!!
●肥料について
元肥には、有機質系の固形肥料を使用することをオススメします。
ゆっくりと効き、土の力がアップします。
量はそれぞれの肥料の規定量を混ぜてください。
なお、使う肥料に迷ったら、及川フラグリーンで販売の
「バイオゴールド クラシック元肥」がオススメです!!
最後に繰り返しになりますが、土と肥料はケチらずに、
価格だけでは決めずに、信頼できる良質のものを使いましょう。
その後の生育が格段に変わります。
では、クレマチスの鉢植えを楽しんでください。
なお、その他のクレマチスの育て方は、以下をご覧ください。