クレマチスの苗、及川フラグリーンが生産する苗について。
はじめての人、まだ手に取ったことがない人も多いと思うので、
あらためて、説明します。
こういうクレマチスの苗を生産し、お届けしています。
真冬の見た目は、上の写真のような感じです。
ただし、品種によってその見た目は変わるので、微妙な違いがあります。
及川フラグリーンのクレマチスの取り扱いは、200品種以上になりますので、
苗の見た目も、品種数だけバリエーションがあります。
枝の太さ、葉の大きさ、今だったら冬の時期の葉の色、
鉢の中のことであれば、根の太さ、根の張り具合などなど、、、、
これらが品種ごとに変わってきます。
とは言え、真冬のクレマチスの苗のイメージは、
だいたい上の写真のような感じ、と思ってもらって、間違いはありません。
落葉品種は、休眠中です。
及川フラグリーンは北東北、岩手県にありますので、
その寒さの中の生産、暖房で温室内を温めることはなく、
できるだけ厳しい低温にあてていますので、
苗はしっかり休眠しています。その証拠が葉の茶色です。
今の時期は、春の芽出しに備え、しっかりと休んでもらっています。
この見た目にびっくりする人も多いですが、決して枯れているわけではなく、
いたって健康な状態です。
苗のサイズは、4.5号(直径約13.5cm)になります。
このサイズ感の説明が難しいのですが、小苗ではなく、
大苗でもない、という位置付けになると思います。
お届けのタイミングや在庫状況にもよりますが、2〜3年生の苗になり、
すぐに庭に植えても大丈夫です。
一旦、大きめの鉢に植え替えて、養生してからの庭植え、
という必要はありません。
鉢植えで楽しむ人は、7〜8号鉢(直径20〜25cmくらい)に、
植え替えるのがいいでしょう。
ただし、できるだけ小さめの鉢で育てたい人は、6号鉢(直径約18cm)でも
大丈夫です。その場合は、1〜2年に1回は植え替えをして、土を新しくしてください。
そして、1回目の開花タイミングから花を咲かせる確率が高い、
開花見込み苗、になります。
さて、この及川フラグリーンの苗のサイズについて、もう一言。
実は今まで、幾度となく、苗サイズをダウン(3.5号鉢とか)しようか、
はたまた、アップ(5号鉢とか)しようか、と悩むことがありました。
でも結局、このサイズのまま今に至ります。
自分で実際に、様々な種類の鉢植えをつくって育てたり、
庭植えにして、他の植物と組み合わせて庭づくりをすることを通して、
今のサイズがいろいろ使いやすいなと実感してきたために、
サイズ変更はしませんでした。
一応、実践を通しての、実感に基づいています。
(イーサゴでの経験になります)
土の量が少なすぎると、その量に応じて、根の伸長も限られてしまう。
そうすると、力がない。
では、鉢が大きければ大きいほうが、
大苗であればあるほどいいのかと言うと、そうでもないと思っています。
もちろん大苗は、根の張りからくる、株の充実具合はいいでしょうが、
根鉢が大きくなることによって、
鉢植えの人は、大きな鉢植えをつくらなければならなくなるし、
庭植えの人は、大きな穴を掘り、大きく庭植えをしなければならなくなる。
つまり、庭植えに適する根の張り、株の充実さえとれれば、
あまり大きすぎない、ほどほどの苗サイズがいいのではないか、
ということから、このサイズになっています。
ちょっと、わかりづらいでしょうか。
すぐに庭植えも可能な、大きすぎない苗、
それは、鉢植えで楽しむ場合も、あまり大きすぎない鉢植えをつくれる、
ということになります。
充実度を重視し過ぎると、大きく園芸をしなければならなくなる、
でもそれだと、体力、スペース、用意する資材などもそれなりに必要になる、
ほどほどの感じでやりたい、楽しみたい、でも苗は充実していて、
という園芸のための苗なのです。
ぜひぜひ、そんな及川フラグリーンのクレマチスの苗を、
よろしくお願いします。
期待の芽
冬の葉の色合い、グラデーション、それも魅力的