クレマチス専門ナーセリー有限会社及川フラグリーン

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クレマチスの庭植えの仕方 〜しっかりと土壌改良を!〜

クレマチスの苗の、庭植えのやり方を説明します。

特に土壌改良が大切になりますので、

ぜひ参考にして、やってみてください!!

 

 

 

●苗について

 

2年生以上、4.5号サイズ(直径約13.5cm)以上の苗は、

初心者でも安心して育てられます。

一方、小さめの、2.5号サイズ(直径約7.5cm)などの1年生苗は、

すぐに庭への植えつけはせず、鉢に植え替えをして1年間は養生してください。

(養生の手間がかかるため、初心者にはオススメできません!)

 

 

 

 

 

●株の充実まで3〜4年かかる

 

苗を植えて1年目から花は咲きますが、株が充実してきちんと花を咲かせるまで

に、3〜4年かかります。特に日当りが悪いと時間がかかります。

時間をかけ、その環境になれさせながら、じっくりと育てましょう。

そのためにも、植え付け時の土壌改良がとても大事になります。

 

 

植えたて

 

 

 

 

3〜4年後

 

 

 

●必要なもの

 

肥料(元肥)、牛ふん堆肥か馬ふん堆肥、バーク堆肥、もみ殻くん炭、培養土(必要に応じて)

 

 

 

●植える時期

 

真夏と真冬以外(人もうだるような真夏や、地面が凍るほどの真冬は避けます)

秋植えもオススメです!

 

 

 

●植える場所

 

日当たりがよく、風通しのよい場所が適しています。

1日4~5時間、日光が当たる場所であれば問題ありません。

ただし、半日陰気味の場所でも、生育は遅くなりますが、

育てることは可能です。ゆっくりと環境に慣れながら、株を充実させ、

花を咲かせていきますので、気長に育てましょう。

 

 

 

●土

 

保水性と排水性がある腐植質に富む柔らかい土を好みます。

乾燥しやすい砂のような土や、雨後にずっと水がたまっているような

水はけの悪い土では、生育不良になることがあります。

土が悪い場合は、しっかりと土壌改良をしましょう。

 

 

 

●方法

 

庭の土の質により、①か②の方法で土壌改良をします。

 

 

 

① 庭の土がいい場合

 

だいたいの植物がよく育つような、庭の土がいい場合は、

掘り上げた庭の土に「肥料」、「牛ふん堆肥」か「馬ふん堆肥」、

「バーク堆肥」、「もみ殻くん炭」をよく混ぜます。

これにより保水性と排水性が向上します。

また、適度な通気性を確保し、根の張りが向上します。

 

 

 

 

 

② 庭の土がよくない場合

 

植物を育てるには、土がよいとは言えない場合は、庭の土を使わず、

クレマチス・ナーセリーの専用培養土」を混ぜます。

 

 

 

 

 

③ 植え方:1節ほど深植えで植える

 

 

 

 

 

③-1 植え替え前に、苗を活性液「バイオゴールド バイタル」の希釈液に

30~60分浸すと、根痛みの回復や、発根促進の効果を期待できます。

これが効きます。ぜひやってください!!

 

 

 

 

③-2 苗の根鉢を軽くほぐして、丁寧に植えます。

この時、枝の地際1節を埋めるように、深植えするのがポイントです。

根の数が増えやすくなったり、株元から立ち上がる枝の数が増えやすくなったりします。

 

 

 

 

③-3 水をたまりやすくするため、株のまわりにドーナツ状に直径30cmほどの

土手をつくります。

 

 

 

 

③-4 乾燥防止や雑草抑制のために、株元に「バーク堆肥」などを

厚さ2〜3cmほど敷き詰めてマルチングし、土の表面を保護します。

マルチングは良好な生育のためにとても大事になります。

 

 

 

 

③-5 今後伸びる枝の長さに応じて、支柱やオベリスクなどを立てます。

庭植えのクレマチスに使う資材に迷ったら、及川フラグリーンのオリジナル

ナローオベリスク」がオススメです!!

 

なお、適切なサイズの資材を選ぶと、枝の伸びていくスペースを十分に確保でき、

誘引が楽になります。狭い場所ではオベリスクが使いやすく、

誘引もしやすいのでオススメです。

庭植えに使用する資材の目安は、高さ150〜200cmくらいの支柱や

オベリスクなどになります。

 

 

 

 

 

 

③-6 最後に水をたっぷり与えます。

 

 

これで完了です。ぜひ、しっかり土壌改良を行って、庭植えをやってください。

その後の生育が格段に違います!!

 

クレマチスの春先の剪定

もう行った人も多いでしょうか、クレマチスの春先の剪定。

こちら、北東北の岩手県花巻市にある、及川フラグリーンの庭では、

これからその作業に入っていきます。

 

 

 

 

クレマチスの剪定と言うと、難しく思われる作業ですが、

それほど難しいことはなく、観察するポイントをおさえると、

とても簡単に行うことができます。

 

 

 

 

上の図のような感じで、枝の先端から下に向かって、

節々の芽を確認して、芽があるようであれば、それは残し、

芽の動きのない部分より上の、枯れ枝を剪定します。

シンプルにこれだけでOKです。

 

 

詳しくは、以下の育て方もご覧ください。

 

クレマチスの育て方(春先の剪定のところ)

 

 

ぜひ参考にやってみてください!!

根詰まりしたクレマチスの鉢植えの植え替え

 

直径30cmくらいの大鉢のクレマチス、

植えてから、2年ほどの株で、生育旺盛の品種ということもあり、

すでに、これほどの根詰まり。

もう1年、このまま我慢しようかとも思いましたが、

これから忙しくなる季節、やるなら今しかない、ということで、

植え替えました。

 

鉢植えのクレマチスは、根詰まりの株、窮屈な状態で生育させると、

いろいろと障害が出ます。

土の劣化と減少も重なり、水はけの不良や酸素不足から、根腐れがおこります。

そうすると、新しい枝が出にくくなり、花つきが悪くなることはもちろん、

その後の株の充実が促進されません。最悪、少しずつ株が小さくなっていき、

枯れてしまうこともあります。

 

できれば、2〜3年に1回は植え替えを行ってください。

理想は1年に1回ですが、なかなかこれは難しいと思うので。

植え替えない期間が長引くほど、生育は悪くなると思ってください。

また、期間に関係なく、なんか生育が思わしくないな、という場合も、

植え替えをおすすめします。

土を新しくし、生育環境をリセットして、やり直すイメージです。

復活することが多々あります。

 

 

 

根詰まりした鉢植えの植え替えの、1番のポイントは、

できるだけ、古い土を落とすこと。それはつまり、新しい鉢に

できるだけ新しい土を入れることを意味します。

古い土を落とす量が少ないと、それだけ新しい土が入る量が減ります。

 

そこで、古い土を落とすのにおすすめが、上の写真のように、

細長い棒を使って、根鉢をつっつきながら、少しずつ土を落とす方法です。

根鉢の周囲と、底を、思い切って、つっつきます。

この時、根がポロポロと切れますが、これを気にしないで進めます。

思い切りが肝心です。

はじめは、かなり硬い根鉢が、少しずつ土が落ち始め、ある一点を過ぎると、

一気に落ちていきます。焦らずに行ってください。

 

 

そして、新しい土で植え替えます。

この時に、土にしっかりと肥料を入れてください。

 

 

以下、ホームページのQ&Aと同じく、詳しく植え替えの流れを書いておきます。

 

 

鉢植えを植え替えしたい、でも、スペースの都合などで、

「これ以上大きな鉢に植え替えできない!」という場合があると思います。

そういう場合は、鉢はそのままで、土だけを新しくして、

リフレッシュさせると、翌年以降の生育がずっとよくなります。

 

 

■方法

 

① 水やりを控え、鉢植えを乾燥気味にします。

 こうすると以下の作業がやりやすくなります。

 

 

② 鉢のまわりを、軽くたたきながら、株を丁寧に取り出します。

 植え替え後2年以上経過している場合、かなり根がつまっていると思います。

 

 

③ 古い土を可能な限り落とします。新しい土をできるだけたくさん入れるには、

 古い土を落とすことが大切です。かるくたたきながら落とします。

 もむようにしてもよいでしょう。

 

 また、直径1cmほど、長さ20cmほどの棒(樹木を剪定した枝など、

 先を少し尖らせるとなおよい)を用意し、それで根鉢のまわりや底を、

 グサグサと思い切って突っつきます。そうすると、隙間ができ土が

 落ちやすくなります。

 

 できるだけ、根を傷つけないよう注意しますが、植え替え作業中は

 どうしても根は切れてしまいます。基本的にハサミで切ることはしませんが、

 作業中にポロポロと切れる根は気にせず、思い切ってやりましょう。

 どうしても土が落ちない場合は、水をためたバケツに入れて、

 洗ってもよいでしょう。

 

 

 

 

④ 同じ鉢の再利用の場合は、病気の感染などを防ぐために、きれいに洗いましょう。

 

 

⑤ 元肥を混ぜた培養土を使って植え替えます。

 

 

根詰まりしたままの鉢植えより、断然、生育がよくなり、花つきもよくなります。

ぜひやってみてください!!

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