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ヤブツバキの剪定と歴史(それほど大げさなものではなく)

 

 

 

庭の片隅、あまり目立たない場所なために、誰も気づいていないだろう、

ヤブツバキがあります。

祖父が60年くらい前に、親戚から譲り受け、植えたものになります。

今でこそ、温暖化が進み、岩手県花巻市でも越冬する樹木になりましたが、

その当時は、それが場所によっては微妙で、育てるのがちょっと難しいもの、

だからこそ、特別な樹木として迎えられたようです。

株元を守るように、廃タイヤを置いて、その中心部に植えていました。

草刈り時に、幹を傷つけないための保護ですね。その気持ちの象徴の廃タイヤ。

今では、そのタイヤもほぼ見えません。

 

そんな家族の歴史の中にある、ヤブツバキの剪定をしました。

下枝をある程度上げ、中を透かし、全体的に軽くしました。

本当は、花後に行うのがベストな剪定ですが、メンテナンスの諸事情により、

今のタイミングになっています。風当たりも弱い場所なので、大丈夫だと思います。

透かし剪定なので、花芽もしっかり残っています。

 

この久しぶりの剪定によって、この樹木の存在感が増しました。

ずっと変わらずに庭の片隅にあった樹木で、下手すると背景として後退し、

スルーされていた樹木が、再度、その歴史とともに、

自分たちの中に入り直した気がします。

 

庭の中に、樹木があり、そしてその歴史があることの素晴らしさを改めて実感です。

木を植えることの奥深さには、こういうことでもあるのでしょう。

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