直径30cmくらいの大鉢のクレマチス、
植えてから、2年ほどの株で、生育旺盛の品種ということもあり、
すでに、これほどの根詰まり。
もう1年、このまま我慢しようかとも思いましたが、
これから忙しくなる季節、やるなら今しかない、ということで、
植え替えました。
鉢植えのクレマチスは、根詰まりの株、窮屈な状態で生育させると、
いろいろと障害が出ます。
土の劣化と減少も重なり、水はけの不良や酸素不足から、根腐れがおこります。
そうすると、新しい枝が出にくくなり、花つきが悪くなることはもちろん、
その後の株の充実が促進されません。最悪、少しずつ株が小さくなっていき、
枯れてしまうこともあります。
できれば、2〜3年に1回は植え替えを行ってください。
理想は1年に1回ですが、なかなかこれは難しいと思うので。
植え替えない期間が長引くほど、生育は悪くなると思ってください。
また、期間に関係なく、なんか生育が思わしくないな、という場合も、
植え替えをおすすめします。
土を新しくし、生育環境をリセットして、やり直すイメージです。
復活することが多々あります。
根詰まりした鉢植えの植え替えの、1番のポイントは、
できるだけ、古い土を落とすこと。それはつまり、新しい鉢に
できるだけ新しい土を入れることを意味します。
古い土を落とす量が少ないと、それだけ新しい土が入る量が減ります。
そこで、古い土を落とすのにおすすめが、上の写真のように、
細長い棒を使って、根鉢をつっつきながら、少しずつ土を落とす方法です。
根鉢の周囲と、底を、思い切って、つっつきます。
この時、根がポロポロと切れますが、これを気にしないで進めます。
思い切りが肝心です。
はじめは、かなり硬い根鉢が、少しずつ土が落ち始め、ある一点を過ぎると、
一気に落ちていきます。焦らずに行ってください。
そして、新しい土で植え替えます。
この時に、土にしっかりと肥料を入れてください。
以下、ホームページのQ&Aと同じく、詳しく植え替えの流れを書いておきます。
鉢植えを植え替えしたい、でも、スペースの都合などで、
「これ以上大きな鉢に植え替えできない!」という場合があると思います。
そういう場合は、鉢はそのままで、土だけを新しくして、
リフレッシュさせると、翌年以降の生育がずっとよくなります。
■方法
① 水やりを控え、鉢植えを乾燥気味にします。
こうすると以下の作業がやりやすくなります。
↓
② 鉢のまわりを、軽くたたきながら、株を丁寧に取り出します。
植え替え後2年以上経過している場合、かなり根がつまっていると思います。
↓
③ 古い土を可能な限り落とします。新しい土をできるだけたくさん入れるには、
古い土を落とすことが大切です。かるくたたきながら落とします。
もむようにしてもよいでしょう。
また、直径1cmほど、長さ20cmほどの棒(樹木を剪定した枝など、
先を少し尖らせるとなおよい)を用意し、それで根鉢のまわりや底を、
グサグサと思い切って突っつきます。そうすると、隙間ができ土が
落ちやすくなります。
できるだけ、根を傷つけないよう注意しますが、植え替え作業中は
どうしても根は切れてしまいます。基本的にハサミで切ることはしませんが、
作業中にポロポロと切れる根は気にせず、思い切ってやりましょう。
どうしても土が落ちない場合は、水をためたバケツに入れて、
洗ってもよいでしょう。
↓
④ 同じ鉢の再利用の場合は、病気の感染などを防ぐために、きれいに洗いましょう。
↓
⑤ 元肥を混ぜた培養土を使って植え替えます。
根詰まりしたままの鉢植えより、断然、生育がよくなり、花つきもよくなります。
ぜひやってみてください!!