イーサゴ(及川フラグリーンのショップとガーデン)の庭に、無数の足跡。
タヌキか、アナグマか、、、1匹だけではない、動物の足跡があり、
庭のあちこちを移動しているのがわかる。
冬、雪が積もっていると、足跡が目に入り、気づくのだけれど、
動物の移動は、何も冬に限ったことではなく、他の季節にもある。
でも、足跡があることで、その動物の存在に、あらためて気づく、と言うか、
こちらの気分としては、はじめて気づくくらいの、驚きが伴う。
いるんだ、いたんだ、と。
普段、うっかりすると、ここは、わたしたち人間の庭、
もしくは人間と植物の庭、と思ってしまうけれど、決してそんなことはなく、
人間と、もちろん植物、そして他の無数の生き物の庭であるわけで、
そのことに意識がいかなくなる瞬間が、それなりにあることに、
観察力というのか、注意力というのか、気づきというのかが足りなく、
なんだかがっかりしてしまう。
動物の足跡を丁寧に追ってみると、
1匹だけではないこと、小刻みに進行方向を変えていること、
途中で雪と戯れていること、来た方向に戻っていること、、、
いろいろなことに気づく。
庭には、ルールとしてがっちり決めているわけではないけれど、
でもどうしたって、ある程度は、決まってきて、ほとんどの人が、
その枠をはみ出ない園路、として歩く道があるけれど、
その存在が消える。
動物たちの足跡は、人間の園路を無視し、縦横無尽に、
気の向くまま? 行き来する。
その足跡に沿って、姿勢を低くし、その向こうを覗いてみると、
あぁ、確かにありましたよ、新しい庭が。