クレマチス専門ナーセリー有限会社及川フラグリーン

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「イーサゴ」の「趣味の園芸」の連載も最終回

 

 

 

 

 

 

期間限定でオープンしている、

及川フラグリーンのクレマチスのショップとガーデン

イーサゴ ナーセリー & ガーデン」名義で行っていた、

趣味の園芸」の連載も3月号で最終回を迎えました。

 

既に発売されていますので、よければご覧ください。

 

この連載は基本的に、「イーサゴの庭仕事」というタイトルだったので、

クレマチスでの切り口は最小限にとどめていましたが、

今回は最後ということもあって、クレマチス、しかも珍しく、

育種(品種改良)目線での記事になっています。

 

育種をどんな思いで行っているのか、

仕事全体の中で育種はどんな位置付けになるのか、

そして、いくつか品種紹介もしています。

 

さて、今回の1年にわたる連載、クレマチスだけ、その育種と生産、

そしてそれに付随する実験場としての庭づくりを、どう見ていただけたのか、

わかりませんが、こういうカタチでも園芸ができているのか、

と思ってもらえれば、うれしいです。

 

ほぼ思うようにいかない園芸をずっとやっていますが、さすがに、

「思うように」を手放し、こちらが育てているのか、育てられているのか、

そういうよくわからない双方向性も出て、植物に振り回されていくことを

積極的に受け止め始めた頃から、逆に少し植物のことが、生態のことが

わかりはじめたような気がします。

 

クレマチスは、その柔らかなつる性ゆえに、変幻自在、

そもそもこちらのコントロールを受け付けません。真面目に、潔癖に、

カチッと何か枠のようなものをはめ込む感覚で育てることは難しいし、

あまり楽しいとは思えません。

 

だったら、こちらも、はじめから楽に、受け身になる心構えで接する方が

いいと思っています。そして、実はその接し方が一番難しいということも

知っています。

 

こちら、岩手県も春が近づいています。イーサゴの営業日も発表しましたが、

ぜひイーサゴでお会いできればと思っています。現在、鋭意、準備中。

 

詳細はイーサゴのホームページでご確認ください。

営業開始は、5/5(金)から、

営業日が限られていますので、ご注意ください。

 

 

https://www.iisago.com/

イーサゴの「趣味の園芸」の連載も残りわずか。2月号ではクレマチスの剪定のことも。

 

 

 

 

 

 

 

昨年4月号より、イーサゴ(及川フラグリーンが圃場内で運営する

クレマチスショップとガーデン)として、連載させてもらっている、

趣味の園芸」2月号が発売しています!

この連載も残すところ、あと1回、3月号で最後になります。

 

2月号は、人気のクリスマスローズ特集の中、

「春を待ち望む」として、真冬の北東北、イーサゴでは何を行っているのか、

そんな渋めの記事になっています。

 

この連載は、あくまで、「イーサゴの庭仕事」として行っているので、

年間を通して、あまりクレマチスだけに焦点を当てないようにしてきましたが、

今号は珍しく、というか、初めて、育て方寄りの文章になっています。

これからの時期、春先の剪定を行い、春の芽出しに備えますが、

そんな剪定を気軽にどう行うか、説明する内容になっています。

 

外は雪に覆われ、年間でも最も寒い日が続く岩手県花巻市ですが、

温室内では、春に向け、クレマチスの剪定や植え替えを着々と進めていきます。

まだ植物が活発に動かない時期だからこそ、自分たちのペースで、じっくりと、

一つ一つの植物に向き合い、観察することができる季節です。

この1年間で、この植物はどう育ったのか、今年はどんな感じになりそうか、

そんなことを手を動かしながら、思うような、思わないようなことをしていると、

次に向けての新しいアイデアが浮かんできたりもします。

 

茶色い葉、枝で、枯れているような見た目をしているクレマチスですが、

その葉のつけ根、節には、わずかながらに、芽も確認でき、

春に向け、活動していることがわかります。

決して動きを止めているわけではないことを。

 

ぜひ、「趣味の園芸」2月号をご覧ください。

そもそも、クリスマスローズ特集ですからね。

人気、間違いない号じゃないかと思いますよ。

イーサゴの庭の中、動物の足跡を追って

 

 

イーサゴ(及川フラグリーンのショップとガーデン)の庭に、無数の足跡。

タヌキか、アナグマか、、、1匹だけではない、動物の足跡があり、

庭のあちこちを移動しているのがわかる。

 

 

 

 

冬、雪が積もっていると、足跡が目に入り、気づくのだけれど、

動物の移動は、何も冬に限ったことではなく、他の季節にもある。

でも、足跡があることで、その動物の存在に、あらためて気づく、と言うか、

こちらの気分としては、はじめて気づくくらいの、驚きが伴う。

いるんだ、いたんだ、と。

 

 

 

 

普段、うっかりすると、ここは、わたしたち人間の庭、

もしくは人間と植物の庭、と思ってしまうけれど、決してそんなことはなく、

人間と、もちろん植物、そして他の無数の生き物の庭であるわけで、

そのことに意識がいかなくなる瞬間が、それなりにあることに、

観察力というのか、注意力というのか、気づきというのかが足りなく、

なんだかがっかりしてしまう。

 

 

 

 

 

 

動物の足跡を丁寧に追ってみると、

1匹だけではないこと、小刻みに進行方向を変えていること、

途中で雪と戯れていること、来た方向に戻っていること、、、

いろいろなことに気づく。

庭には、ルールとしてがっちり決めているわけではないけれど、

でもどうしたって、ある程度は、決まってきて、ほとんどの人が、

その枠をはみ出ない園路、として歩く道があるけれど、

その存在が消える。

動物たちの足跡は、人間の園路を無視し、縦横無尽に、

気の向くまま? 行き来する。

その足跡に沿って、姿勢を低くし、その向こうを覗いてみると、

あぁ、確かにありましたよ、新しい庭が。

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