クレマチス専門ナーセリー有限会社及川フラグリーン

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イーサゴの開店準備が進行中

 

 

 

 

 

及川フラグリーンのショップとガーデンである、

イーサゴ ナーセリー & ガーデン」の今年の開店準備が進行中です。

とは言え、ショップである温室内は、枯れたような見た目の植物が並び、

廃材にしか見えないいろいろなモノが雑然と置かれ、

この先どうなるのか、という、状態が続いています。

 

でも実は、このカタチのない、と言うのか、定まらない、と言うのか、

何かの状態に向かっている途中の空間がとても好きで、

妙にワクワクしてしまいます。

可能ならば、このままオープンしてもいいくらいに、

個人的には空間としてアリなのではないかと思っています。

 

さすがにそれは許されないので、まあまあちゃんとさせてから

オープンとなりますが。

本業である生産、育種との両立ですので、少し時間はかかりますが、

営業開始をお待ちください。

営業日の詳細はこちらでご確認ください。

イーサゴでの大鉢の植え替え

 

 

クレマチスのショップとガーデン「イーサゴ ナーセリー&ガーデン」の

ショップ内のディスプレイに使う大鉢の植え替えを行っています。

直径が約30cmくらいの、いわゆる尺鉢と言われるもので、かなり大きめ、

一般家庭での利用にはあまり向かないサイズです。

ショップ内のディスプレイでは、庭植えと変わらないボリューム感を求めるので、

このサイズの鉢植えを多用しています。

ちなみに、一般家庭での鉢植えは、大きくても8号サイズくらいまででいいと思います。

 

これら大鉢を、少なくても2年に1回ほどのペースで植え替えます。

もちろん鉢のサイズはこれ以上は大きくできないので、

株を鉢から取り出し、古い土をできるだけ落とし、

新しい土にしっかり肥料を混ぜて、その鉢に植え戻す、といった流れになります。

 

鉢植えの土の中の環境は、年々、劣化するものと思ったほうが、

考えやすいと思います。

年々劣化する鉢植えの環境を、2年に1回、整え直してあげる、

そんな行為が植え替えになります。

そうすることで、新しい根が出やすくなり、株の生長がよくなります。

新しい根が出る、新しい強い枝が出る、花が咲くという、

流れのイメージです。

 

生育年数に限らず、なんか鉢植えの調子がいまいちだなと思った時には、

植え替えがおすすめです。

鉢植えの環境をリセットして、やり直しする、

そう言ってもいいかもしれません。

 

鉢から根を取り出して、じっくり見るのは楽しいものです。

クレマチスの、生命の、コアに少し近づいたような気になります。

不思議と愛着も湧いてきます。

 

育て方、植え替えの詳細は「育て方Q&A」をご覧ください。

ヤブツバキの剪定と歴史(それほど大げさなものではなく)

 

 

 

庭の片隅、あまり目立たない場所なために、誰も気づいていないだろう、

ヤブツバキがあります。

祖父が60年くらい前に、親戚から譲り受け、植えたものになります。

今でこそ、温暖化が進み、岩手県花巻市でも越冬する樹木になりましたが、

その当時は、それが場所によっては微妙で、育てるのがちょっと難しいもの、

だからこそ、特別な樹木として迎えられたようです。

株元を守るように、廃タイヤを置いて、その中心部に植えていました。

草刈り時に、幹を傷つけないための保護ですね。その気持ちの象徴の廃タイヤ。

今では、そのタイヤもほぼ見えません。

 

そんな家族の歴史の中にある、ヤブツバキの剪定をしました。

下枝をある程度上げ、中を透かし、全体的に軽くしました。

本当は、花後に行うのがベストな剪定ですが、メンテナンスの諸事情により、

今のタイミングになっています。風当たりも弱い場所なので、大丈夫だと思います。

透かし剪定なので、花芽もしっかり残っています。

 

この久しぶりの剪定によって、この樹木の存在感が増しました。

ずっと変わらずに庭の片隅にあった樹木で、下手すると背景として後退し、

スルーされていた樹木が、再度、その歴史とともに、

自分たちの中に入り直した気がします。

 

庭の中に、樹木があり、そしてその歴史があることの素晴らしさを改めて実感です。

木を植えることの奥深さには、こういうことでもあるのでしょう。

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