クレマチス専門ナーセリー有限会社及川フラグリーン

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クレマチスの鉢植えの方法 〜いい土と肥料が大事〜

苗購入後は、買ったままの鉢で育てず、必ず植え替えてください!!

 

●必要なもの

鉢(できれば深鉢)、培養土、肥料(元肥)、活性液(活力剤)、支柱(オベリスクなど)

 

●時期

真夏と真冬以外(人もうだるような真夏や、地面が凍るほどの真冬は避けます)

秋植えもオススメです!

 

●方法

 

 

① 苗よりも1〜2回り大きな鉢を用意します。クレマチスは直根性のため、深鉢をオススメします。

例:4.5号苗(及川フラグリーンの販売苗)→7~8号サイズの鉢

  5号苗→8~9号サイズの鉢

 

 

② 植え替え前に、苗を活性液「バイオゴールド バイタル」の希釈液に30~60分浸すと、根痛みの回復や、発根促進の効果を期待できます。これが効きます。ぜひやってほしいほどオススメ!!

 

 

③ 元肥を混ぜた培養土を鉢の底に入れます。

 

 

④ 苗の根鉢を軽くほぐして、丁寧に植えます。この時、枝の地際1節を埋めるように、深植えするのがポイントです。根の数が増えやすくなったり、株元から立ち上がる枝の数が増えやすくなったりします。

 

 

⑤ 土と鉢の縁の間に、2-3cmくらい余裕を持たせ、ウォータースペースとします。水やりの時に、このスペースに水が溜まります。鉢の縁ギリギリまで土を入れないように注意してください。

 

 

⑥ 鉢の大きさに応じた、支柱やオベリスクなどを取り付けます。なお、使う資材に迷ったら、及川フラグリーンで販売の「竹支柱(め竹)」がオススメです!!

なお、適切なサイズの資材を選ぶと、枝の伸びていくスペースを十分に確保でき、誘引が楽になります。鉢植えに使用する資材の目安は、高さ70〜100cmくらいの支柱やオベリスクなどになります。

 

 

 

⑦ 最後に、鉢底から滴り落ちるほど、水をたっぷり与えます。

 

●用土について

市販の培養土で大丈夫です。ただし、土はその後の生育を決める大事なものなので、価格だけでは決めず信頼できるしっかりしたものを使いましょう。

自分で配合する場合は、赤玉土(小〜中粒):鹿沼土(小〜中粒):完熟腐葉土=4:3:3を基本にしてください。

なお、使う土に迷ったら、及川フラグリーンのオリジナルの「クレマチス・ナーセリーの専用培養土」がオススメです!!

 

●肥料について

元肥には、有機質系の固形肥料を使用することをオススメします。ゆっくりと効き、土の力がアップします。量はそれぞれの肥料の規定量を混ぜてください。

なお、使う肥料に迷ったら、及川フラグリーンで販売の「バイオゴールド クラシック元肥」がオススメです!!

 

★その他の育て方は、こちらをご覧ください!!

打ち合わせ後の、勉強会的な話

 

なかなかできないし、あまりやり過ぎても、重くなるし、

そのバランスが大事なような気がする、社員向けのちょっとした、

勉強会的な場。

昨日の打ち合わせの最後に、15分間だけとして、大輪系のことを

少し話しました。

 

いわゆる、一般の方向けのレクチャーみたいなものと違って、

生産する者として、身につけておいた方がいい見方、視点のようなもの。

 

多種多様な品種を一箇所で、同時に生産していく時には、

どうしても、一般家庭で行う楽しみの園芸とは違った視点で、

クレマチスを見ていかなくてはなりません。

その際に、一旦、クレマチスを大きく捉えてから、

細部に入っていくような感覚が大事になります。

いきなり細部は、何かと問題が発生する。

 

その「大きく捉えてから細部へ」の足掛かりのような話、

こう文章化すると、よくわからなくなりますね。

 

こんなことを打ち合わせの時や、生産現場での立ち話で、ポツポツしています。

ヤブツバキの剪定と歴史(それほど大げさなものではなく)

 

 

 

庭の片隅、あまり目立たない場所なために、誰も気づいていないだろう、

ヤブツバキがあります。

祖父が60年くらい前に、親戚から譲り受け、植えたものになります。

今でこそ、温暖化が進み、岩手県花巻市でも越冬する樹木になりましたが、

その当時は、それが場所によっては微妙で、育てるのがちょっと難しいもの、

だからこそ、特別な樹木として迎えられたようです。

株元を守るように、廃タイヤを置いて、その中心部に植えていました。

草刈り時に、幹を傷つけないための保護ですね。その気持ちの象徴の廃タイヤ。

今では、そのタイヤもほぼ見えません。

 

そんな家族の歴史の中にある、ヤブツバキの剪定をしました。

下枝をある程度上げ、中を透かし、全体的に軽くしました。

本当は、花後に行うのがベストな剪定ですが、メンテナンスの諸事情により、

今のタイミングになっています。風当たりも弱い場所なので、大丈夫だと思います。

透かし剪定なので、花芽もしっかり残っています。

 

この久しぶりの剪定によって、この樹木の存在感が増しました。

ずっと変わらずに庭の片隅にあった樹木で、下手すると背景として後退し、

スルーされていた樹木が、再度、その歴史とともに、

自分たちの中に入り直した気がします。

 

庭の中に、樹木があり、そしてその歴史があることの素晴らしさを改めて実感です。

木を植えることの奥深さには、こういうことでもあるのでしょう。

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